中学受験ダークサイド
インターネットで中学受験に取り組むご家庭のTwitterやブログを拝見していると、どちらかといえば難関中学に合格したとか、偏差値○○(良い数字)とか、ポジティブな内容の方が多いように思います。特にブログに関しては、自慢したいだけじゃないの?って内容のものもちらほら。数多ある塾の中で最もレベルの高いサピックスに通っているところが多いですし。
そこでこの記事では、私が中学受験に取り組むなかで感じた「ダークサイド」をまとめていきたいと思います。中学受験に挑戦しようか迷っている家庭がやめてくれて、少しでもライバルが減ることを願って(*^-^*)←すでに闇落ち
夫婦げんかが増える
あなたって、人として尊敬できるところがない。
妻からいただいた印象に残っているパワーワードのひとつです。夫婦げんかは本当に増えました。中には激しいものもあって、1週間くらいまともに口も聞かず、最低限の連絡はLINEでするってこともありました。あ、さすがに暴力は一切ないですけど。
原因で一番多いのは、受験に対する意見の相違あるいは熱量の差ですね。それから、どうしても忙しくなるので余裕がなくなります。うちは共働きですし。そうすると、相手のアラが目についてしまうことや、アタリがきつくなってしまうことで、些細なことでケンカになることが増えます。
中学受験きっかけで離婚する夫婦も多いみたいですね。でも、そうなったとき、子供は「自分のせいで離婚した」って思ってしまわないのかな。経済的にやっていけるのかな。なんにせよ、ケンカすることにはメリットが全くないです。その一言を言う前にグッとこらえて深呼吸しましょう。
親子げんかが増える
中学受験が本格的に始まる小学校4年生は、自我の芽生えとともに反抗期が始まってくる頃でもあります。親の言うことはどんどん聞かなくなります。
「○時まで勉強頑張ろうね」と言ってもなかなかできず、イライラを募らせて子供にキツくあたってしまうこともしばしば。そのうちに子供も負けないようになってきて、色々と言い返すようになります
そうなると、親が我慢しない限り、戦いのゴングは鳴ってしまうのですね。我が家もちょいちょいバトルするようになった結果、ゴングが鳴る前に距離を置くということを学びました。ケンカしても結局気分が乗らない限り勉強しないので、結果が同じならケンカにならないようにお互いの好きに過ごすようにしています。
ガチに時間がない
例えば奥さんが専業主婦で、家事をしつつ、子供の勉強をフォローする時間がとれるならさほど感じないかもしれません。しかし、うちのような共働き夫婦にとってはタイムイズ「マネー」どころか「ゴールド」状態です。
食事やお風呂、学校の宿題と準備、塾の勉強を終えて子供が寝るのは22時~23時です。ここから、夫婦で分担して勉強のフォロー担当と家事(食器洗い、洗濯、風呂掃除)をこなします。諸々終えてゆっくりできる頃には24時です。次の日も仕事なので6時過ぎには起床します。
あれ?全然「余暇」がないような・・・。
自分の自由時間を確保するためには睡眠時間を削るしかありません。ちなみに、今の私の平均睡眠時間は5時間です。仕事に支障がないのかと問われれば、
ないとは言いきれないです(`・ω・´)キリッ
すごくお金が掛かる
小学4年生~6年生まで塾に通った場合の塾代相場は、200万~300万円だそうです。うちは日能研に通っていますが、確かにめちゃくちゃお金が掛かります。成績アップのために、別途個別指導塾や家庭教師をする場合、さらにお金が掛かります。塾まで公共交通機関を使う場合、さらにお金が掛かります。
試験を受けることにもお金が掛かります。私立中学校の受験代の平均は2万3千円。5校受ければ11万5千円になります。さらに会場までの交通費も掛かります。
入学したらしたで、学校や学年によって差はありますが、中高一貫校6年間で年間100万くらい掛かります。さらに学校までの交通費も掛かります。
公立中学なら塾に通う必要もないし、学費もほとんど掛からないし、徒歩圏内なら交通費も掛かりません。
これほどまでにお金を出す価値を見出せるのか、中学受験をする家庭たちよ。
脳みその差を感じる
頭の良い子の親は頭が良いことが多いです。なお、私たち夫婦の頭脳は平凡です。結果、優秀な頭脳を子に授けられなくて自己嫌悪に陥ります(^ω^)ニコニコ
育ちの差を感じる
中学受験をする子の親は中学受験を経験していることが多いです。今よりも中学受験が一般的でなかった時代に、それをしているわけですから、それなりに良いご家庭で育ったことでしょう。
なお、私は逆立ちをしても中学受験という発想が出てこない家庭で育ちました(^ω^)ニコニコ
(妻は育ちが良いけど中学受験はしていません)
中学受験したことないくせに偉そうに言うな!!!
長男からいただいたパワーワードです。そう言われると言い返せない。ぐぬぬ・・・
いらないおせっかいをいただける
中学受験するんです。
とある集まりで、ベテランママ(というかおばあちゃん世代)に話をしたところ、
「子どもはのびのび育てるのが良いのよ。」
「それって本当に子どもが望んでいるの?」
と言われる。さらには
「うちの子は私立に行きたいって言って、親が何もしなくても自分で勉強して受かったのよ。都内の○○中学なんだけどね・・・(以下略)」
いや何十年前の話だよ。時代が全然違うし、今の方が全然レベル高いし。てか、あなたの自慢話なんて聞きたくないのよ、こちとら。
なお、後日、この時にはいなかったベテランママからも「中学受験するんだってね」と声を掛けられるようになった。皆さん悪気がないのは重々承知しているが、もうあまり中学受験をするって言わないことにしようと誓った次第です。
成績が上の子にマウントをとられる
長男のクラスには、同じく中学受験を志して塾に通っている子が何人かいます。同じ日能研だけでなく、他の塾の子ももちろんいて、塾の格であったり上位クラスであったりする子から、ちょっと見下されたりします。塾に通っていなければ、そういった対象にならないので問題ないのですが、通っているが故にちょっと嫌な気持ちにさせられたりします。
成績が上の子の親にマウントをとられる(ような気がする)
長男のクラスには、同じく中学受験を志して塾に通っている子が何人かいます。同じ日能研だけでなく、他の塾の子ももちろんいて、塾の格であったり上位クラスであったりする子の「親」から、ちょっと見下されたりします。
いや、実際には大人同士なので、そのあたりは出さないようにしているのだけれど、なんかそういう気になってしまうことがある。逆に成績が下の子だったり、様々な事情で受験をやめた子だったりも長男の友人の親でいるので、自分たちがそれを与えてしまっている危険もある。いや、本当にそのあたりはみんな気を使っているのだけれど。
実際に入学した学校の偏差値を見れば、間違いなくそこに「差」はありますからね。願うのは結果がどうであっても、うちの子にとって最適な学校に巡り合うことです。
以上、私がこれまでに感じた中学受験ダークサイドでした。これからも「闇」を感じたら更新していきたいと思います。