23日目「激戦!学校説明会!学校施設見学!」
「新型コロナウイルス」
私たちの生活を一変させたウイルス。世間では第7波が懸念されており、今までの健康被害、経済被害、精神的な被害など、その脅威はコロナ慣れしてきた人類になお、降りかかっている。
それは中学受験においても例外ではない。
ソーシャルディスタンスが当たり前となった日本では、以前のようなキャパシティの限界ギリギリまで入れた催事ができにくくなっているのだ。
そのせいで激戦となっているのが、私立中学の学校説明会や施設見学である。
1分で受付終了という世界
4月8日20:00、東京都板橋区にある城北中学の学校説明会の受付開始の時刻だ。
妻とわたし、ダブルでスタンバイ。受付開始した瞬間に申し込み手続きを開始する。名前や住所、連絡先、利用している塾など、必要事項をいくつか不備なく入力して、はじめて申し込み完了となる。
妻と同時に作業を開始し、どちらかで申し込みできればOKだ。
わたしの方が妻よりも30秒ほど早く入力を終え、無事に申し込みが完了した。わたしの申し込みが完了したすぐあとには満席のため受付終了となっていた。
恐るべき競争率である。
ひと昔前のiPhoneの発売日のような。ひと昔前の百貨店の福袋のような。ディズニーランドの人気アトラクションのような。
昨今の中学受験人気も相まって、もともと競争率は高かったのだろうが、「新型コロナウイルス」によって受け入れられる人数に限りがあることで、それに拍車がかかっているのだ。
いやいや、中学受験という世界、飛び込んでみるとつくづく甘くないことを実感させられる。すべてが競争の連続なのである。
競争を突破するために
申し込み完了という目標を達成するためには、1秒を削るために熾烈な戦いをする必要がある。
予約は電話ではなくネット予約だ。多くの場合、ミライコンパスというサイトを使うことになるだろうが、中にはホームページから申し込みする学校もある。いずれにしてもネット予約である。
まず、ネット予約という性質上、強力な回線のもとで手続きするのが望ましい。モバイルデータ通信ではなく通信の安定しているWi-Fiまたは有線LAN接続が良い。今は5Gのおかげでモバイルデータ通信であっても爆速なケースもあるので、自分の環境下における最大速度の環境で挑もう。我が家は自宅のネット回線でだいたい100~200Mbpsの速度が出ているので、それなりに速いだと思う。
次に入力速度である。スマホでもPCでも、自分が最大速度を発揮できるデバイスで挑もう。氏名や連絡先、住所などはあらかじめ辞書登録をしておいて、2文字くらい打ったら出てくるようにすると時短できる。多くの場合、キーボード入力ができる、表示領域が広いなどの理由でPCのほうが早く入力できるだろう。PCなら通信の安定している有線接続ができるというのも見逃せないポイントだ。
最後にできるだけ複数人で手続きを開始することだ。本当に人気の学校となれば、サーバーパンクによって接続できないケースもある。こうなると運よく接続できた者が勝ちになるので、その可能性を少しでも高めるために人数を増やすしかない。父母だけでなく、祖父母まで動員しているケースも耳にするほどだ。
ここに書いた通り、希望の日程で、希望の学校の説明会または見学会に行けるとは限らないのである。小学校6年生になってからでは機会が限られてしまうので、5年生、4年生のうちから早めに志望校をある程度絞っていき、申し込むことをオススメする。