中学受験でついた勉強習慣を切らさない、合格後の一手とは
中学受験でよく聞く話が、合格後にホッとして全然勉強しなくなってしまったこと。うちの子は、直前期になってやっと自分事になっていたけど、ずっとやらされている感が強かった。だから、もしかしたらそうなってしまうかもしれないと思っていた。
受験期に比べればマシ
2024年4月から私立中学に通っている長男かえで。毎日、近所の公立中学よりもずっと遠い私立中学に頑張って通っている。仮入部も始まり、部活のある日は帰宅が19時頃になる。
なかなか体力的にキツイ。これだと家庭学習はなかなか時間がとりにくいかと思っていたんです。ところが……
1日、最低1時間は勉強しないと。勉強する体力はまだ全然あるよ。
なんと心強いセリフだろうか。
「よし、えらい!」と軽く褒めつつ、なんでそう思えるのか理由を尋ねてみたところ……
だって、中学受験のときは朝から学校に行って、帰ってきて塾に行ったら帰るの(夜の)9時だよ。学校がないときだって自習室。あのときに比べたら全然マシ。
なるほど。確かにそうだ。部活があっても帰りは19時だから、受験期より2時間も早いのである。
しかし、それなら中学受験を突破した組はみんな同じことが言える。なぜ、うちの子は勉強習慣を維持できたのだろうか。
勉強習慣を切らさない合格後の一手
合格をもらった後、進学先に悩みに悩んで入学金を納めたあの日、我が家の初めての中学受験は終わりを告げた。その瞬間が来る前は、終わったらものすごい達成感と解放感につつまれるかと思ってたら、割とそうでもなかったんですよね。
その理由は簡単で、今度は入学準備で忙しくなったから。
やれ制服採寸だ、入学説明会だと、学校にも何度か足を運ばないといけないし、書類確認と記入だったり、学校指定のカバン等の確認と記名など、やることは盛りだくさん。そんな中で妻のはなった一言に私は驚愕した。
とにかくこれからは英語が大事。それに数学も。入学前に先取りして、スムーズに中学の勉強に入れるようにしないといけないね。
えっ……?
受験が終わって、勉強に関してはすっかりオフモードに入っていた私。妻のこの向上心には、本当に頭が下がる(ついていけないこともしばしば)。
結果として、長男が勉強完全オフモードに入ったのは、進学先が決まって1週間ほどだっただろうか。それからは、英語は個別指導塾、数学はスタディサプリを導入して、先取り学習を始めたのであった。
はじめはプープー言っていた長男だったが、それでも、受験期に比べればずっと抑えた勉強量。最後の小学校生活を謳歌しながら、きちんと学習を続けたのであった。
このように、今も家庭学習の習慣が続いていることは、受験後の切れ間でも勉強を続けたことが大きかったように思う。親としても引き続きフォローをしなければいけないので、正直面倒だったりするんだけど、目標の私立あるいは受験を要する公立中学に入ることはゴールでもある一方でスタートでもある。
スタートからつまづかないために、合格後も兜の緒を締めることが大切なんだと感じた次第。