複数の私立中学に合格をいただけた結果、進学先にめちゃくちゃ迷った話
念願の合格!
中学受験をする家庭にとって、これ以上ない喜びですよね。うちもそうでした。目標にしていた学校の1つに合格をいただけたとき、涙が出るほど家族で喜び合ったものです。しかも嬉しいことに1校だけでなく、4校から合格をいただけたんですよ。
そのうち2校は持ち偏差値より下だったので早々に除外。問題は偏差値が似通った2校の存在。きっと同じような悩みをもつ家庭は多いと思うので、うちのケースを記事にしてみます。
学校比較
悩まされたそれぞれの学校の内容を簡単に比較します。
学校名 | A校 | B校 |
費用 | 中学3年間で300万円 | 中学3年間で250万円 |
偏差値(四谷ベース) | 50前後 | 54前後 |
通学距離 | 家から50分ほど | 家から80分ほど |
細かくいえば学校ごとの特色だったり、校舎のキレイさ、生徒の雰囲気、補講等の充実具合などもあるのですが、特に大きかった判断材料として上記だけ列記します。
費用で悩む
そりゃ1円でも安いほうが良いに決まっています。表記した費用は学費や施設維持費のみで、私立にはおなじみの寄付だったり、留学や海外ホームステイ等の任意のカリキュラムを加味すると、B校のほうがさらに安い。
その分、A校のほうが校舎等の設備がキレイなんですが、このあたりは割と学費に比例している印象。わたしは中学・高校ともに公立なので、それほどキレイでなくても慣れるだろうという考えです。B校だって私立の割にキレイとはいえないけど、汚いわけではないですから。
偏差値で悩む
そりゃ1でも高いほうが良いに決まっています。でも、背伸びした偏差値で学年下位よりも、身の丈に合った偏差値で学年上位~中位のほうが良いですよね。偏差値が高い環境に身を置いたからといって、子どもの偏差値が伸びるわけではないとも思うんです。それより、学校という世界のなかで上位にいれたほうが自己肯定感につながるはず。
自宅からの距離で悩む
そりゃ1分でも近いほうが良いに決まっています。でも、通学品質を考えるとB校が優れてるんです。A校は都会側に向かっていくので、電車は満員。さらにバスに乗り換えないといけません。B校は途中で路線の乗り換えがあるものの、田舎側へ向かっていくのでラッシュとは無縁。その代わり時間はかかります。
うちの判断
悩みに悩んだ挙句、我が家はB校を選択しました。主な理由は以下の通り。
- B校のほうがコスパが良い。弟も受験→私立入学を考えると、コスパ大事。
- 学校見学に行き始めた当初からB校の校風が気に入っていて、遠いというネックがあったものの、ずっと目標にしていた学校の1つだった。
- 電車は座ることができるので、英語等の暗記にあてることができれば、通勤時間というデメリットも有効活用できるのではないかという考えから。
こうやって書いてしまうとあっさりしてるんですが、めちゃくちゃ悩みました。最終的に1番ネックとなったのは通学時間。それの検証のため、A校とB校に息子とともに実際の登校時間に学校まで行ってみて、通学環境を確認したり、朝早くなることがしんどくないかなど確認しました。
夫婦で何度も話し合ってはケンカもしました。長男は朝が弱いので、それをだいぶ心配していたのですが、家族みんなで朝型に切り替えていこうと意思確認。人生でもトップ3に入るくらい悩みました。自分のことを決めるより、家族のことを決めるほうがよっぽど大変。
でも、それだけ悩んだからこそ、後悔なんてないと言えるくらい突き詰めました。入学手続き期限のギリギリまで、何度も自問自答を繰り返しましたよ。さらに、B校に決めてからは、息子をのせるためにB校の良いところをたくさん言いまくり。
おかげで息子はB校に入学できることを1つの自信にしてくれているようです。行っても良いと思える複数の学校にご縁をいただけたが故に悩まされたという話でした。合格して一段落ではありません。入学先を決めるまでが勝負です。最終的に大切なのは、受験した本人と親と、みんなが後悔のないように、とことんまで突き詰めることだと思います。もし、同じような境遇の方がいたらおおいに悩んでください。その先にあるのは、きっと笑顔だと思います。